Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
きゅうこんさんじゅうし
求婚三銃士
佐々木 邦
Lisez 求婚三銃士 (きゅうこんさんじゅうし) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 326 caractères · 330 écrans
と奥さんは慎重の態度を取った。
安達君はその翌晩、吉川君のところへ偵察ながら行って見ようかと思いついたが、不愉快が先立って差控えた。出し抜いた奴の家へ此方からノメ/\出掛けるのは人が好過ぎる。自分はこれだから馬鹿にされるのだ。先方から来るのを待っていて突っ込んでやろう。寸鉄相手の胸を刺し貫くような警句はなかろうかと、種々考えている中に興奮して来て、自分の胸がドキ/\した。これは何うしても喧嘩になる。しかし構わない。
「安達さん、小宮さんから、お電話でございます」
と女中が取次いだ。出て見たら、昨日は不在で失礼したというお詫びの後から、一度諸君を家へ招待したいというのだった。
「何うだい?」
「結構だ」
「若子さんを紹介したいんだ」
「それはもう済んでいる」
「いや、瀬戸君にはまだ会っていない。君達だって一寸会ったばかりだから、真価は分っていないんだろう?」
「シンカ?」
「本当の値打さ」
「へゝえ」
「若子さんも君達と話したいんだ。僕が君達のことばかり言うものだから、君達は迚も信用があるんだよ」
「有難う」
「ついては何もございませんけれども、ってことになったんだ。明後日夕刻四時頃から来てくれ給え。