Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

えどさんごくし

江戸三国志

吉川 英治

Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans

Aozora Bunko

頼むぜ」

と、なお何か言い残して、仁三と新助はそこを立去りました。

「さあ、今日は早仕舞として、久しぶりで一つ、正月らしく怠けようか」

忽ち、空箱の机や日月星晨の幕をおろして、後に水洟をすすッている同業の先生達へ、

「お先に――」と言いながら好い気持で、ぶらりと住居へ帰って行く。

住居というのは、やはり以前のどぶ店の近くと見えます。三味線堀に沿ってあれから、稲荷町の方角へ足を向けて行くと、

「あら、暫く」

と、あざやかな笑い顔をもって、彼を待っていた頭巾の女があります。

「やあ……これは」と馬春堂は仰山に、

「お前は、切支丹屋敷のお蝶じゃないか」

「ええ、昨夜ちょっと三味線堀を通ったら、馬春堂という幕が下がっているので、まあ珍しいとのぞいてみると、あなたの姿が見えないので、今日も通りがけに、そっと覗いて見たんですよ」

「ああそうかい、寄ればいいのに」

「だって、変な虚無僧が居たじゃありませんか。そして私を追いかけて来たので吃驚して逃げ出しちゃッたの」

「ウウム、よく捕まらなかったな」

「あれは一体だれだったの」

「あれかい? ……」と馬春堂が口を濁している間に、お蝶は先に立って歩みながら、