Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans
「どんなお化けだか知らないけれど、思わせぶりばかりしていないで出ておいで。山屋敷の人を呼んでやるから」
いずれ首番の非人か、この辺に、菰をかぶっている宿なしの悪戯であろうと、試しにこう強く出てみると、
「なるほど、胆ッ玉の太い娘だ、これじゃ龍平が一杯食ったのも無理はねえ」
ぞろぞろと三人の男。
椿の蔭、橋のたもと、三方から現われて来てお蝶の前後を取りかこみ、
「おれ達だよ」
豆絞りの頬かむりを各脱って、化け物に縁の遠くない面がまえをつン出していやがらせる。
「ああお前たちは、先頃、山屋敷をお暇になった小屋番の仲間だね」
「そうよ、龍平たあ生きてるうちから兄弟分にしている仲間の源六、松、権次のお三人様だ」
「御参詣でいらっしゃいますの?」
「なにを」
「朋輩がこんな浅ましい姿になっているので、お詣りに来て上げたんじゃないんですか」
「な、なにを言ってやがるんで」
法被の袖をまくり上げて――
「てめえの帰るのを待ち伏せしていたんだ。さ、今日は少し取ッちめて、聞く筋があるんだからおれ達と一緒に来い」
「聞くことがあるなら仰っしゃいな。よそへ行くことはありゃしない」
「うぬ、素直にしねえな」