Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

えどさんごくし

江戸三国志

吉川 英治

Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans

Aozora Bunko

「この賽銭、何程あるか分らぬが、高麗村の御隠家様の思召しである、其方たちにこのまま渡し置くによって、一部は土地の貧者や病人へ、一部は関口の橋修繕に、一部は石神様鎮護料としてよろしいように配分いたせ。なおまた、不心得なやつが、賽銭箱を破ろうとして銭瓶の穴に異状のあった節は、すぐに高麗村まで急報いたしてくれるように。さすれば今日の通り、神罰の使いとして吾々が即刻成敗に向うであろうし、その時ごとに、たまっておる神財は、皆この土地のものに配分してつかわす故、くれぐれ石神様をおろそかにせず、また高麗村御隠家様の御恩は忘れてはなるまいぞ」

いかにも厳然とした口調でいうと、質朴な百姓どもは、神財配分の恩にひれふして、きっと誓約にたがわぬことを口々に答えるのでした。

もっとも、銭瓶の穴に人の落ちた時は、必ず高麗村から罰使が駆けつけて来て、その時ごとに、神財を分けてくれることは、かれらが祖先からの例で、今に始まった事ではありませんが、まず滅多にないことで、四、五年に一度あるかなしです。

それ故、土俗の者が、高麗村の御隠家様というものをおそれ敬うことは想像以上で、しかもその御隠家とやらは、武蔵の国に散在する幾多の石神の司祭者であるといいますから、馬春堂の落ちた銭瓶の穴――また樵夫の如き風姿をした武士が罰使として野馬を飛ばし