Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans
世の中のことは、みんな法斎湯みたいなものだからネ」
話しながら野道を縫って、磯の方へ廻ってゆきますと、よく湯治場にあるやつで、甚だよくない眼つきをした遊び人体の男が三名、
「もすこし先へ行って」
「磯へ出るぜ」
「だからよ……」
あと先を見廻しながら、ふたりのあとからついて行きます。
わるい者が目をつけてゆく。
何かなければいいがと眺めていると、案の如く、海辺へ出てあたりに人なき様子を見廻すと、三人のならず者が、突然、月江のうしろへ飛びかかッて、猿轡を廻そうとしました。
「あれッ」
と、悲鳴をあげかけた小間使いのおりんも、その口を大きな手のひらでふさがれて、小雀のように、磯松の根元へだき倒されましたが、
「おりんや、大丈夫だよ!」
月江の声がこうひびきますと、大の男が襷を切ったように、かの女の肩から黒髪に吹かれて、デンと前へ投げ出されている。
姿に似気ない手のうちに驚いて、おりんの方はあと廻しに、こんどは、三名が一束になって挑みかかりましたが、さッと、身を開くと、
「何をしやるッ」
柳眉に美しい険が立つ――
「女と思うて、ぶしつけな、この上わるさをすると許しませぬぞ」