Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans
なみの女ならばおどしにも乗りましょうが、役者はお粂の方が一枚上ですから、なんといったところで決して動く気色がない。
「生意気ッ」
と、業をにやしたのは短気者の雲霧で、
「面倒くせえじゃねえか。こんなやつは手ぬぐいをかませて引ッかついで行くにかぎるぜ」
目まぜをすると、お粂のうしろに立っていた千束の稲吉が、
「兄弟、手を貸してくれ」
と仕事は早い――いきなり手を廻して猿ぐつわをかけようとしましたが、いつのまにか抜いて持っていた匕首がそれを払ったかと見ると、お粂は四ツ目屋の新助の胸を突いて飛魚のように身をハネました。
「畜生ッ」
ばらばらッと六、七間。
逃げ出す先へ廻って尺取の十太郎が手をひろげる。
雲霧が帯をつかんで引きもどす。
そこを新助が飛びついてウムをいわせず匕首をたたき取る。
――親分日本左衛門が寵愛していた女と思えばこそ多少の手加減もしておりましたが、こうなればイヤも応もいわせたものではありません。
いかにまたお粂が必死で反抗してみたにしろ、雲霧、四ツ目屋、尺取なんていう人間たちが、手をつないで取巻いてしまッては逃げられないのが当然で、逃げようとすればするほど牛頭馬頭の苛酷をあおるばかりです。