Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans
どれも、式服を着けた武家ばかり――そして江戸城の正門へ一散に。
「はて、なんだろう?」
彼は鎌倉河岸にたたずんで、葉柳の糸をへだてた所から、道三橋の方へ笠をあげておりましたが、
「何か、お城の内に変事があるな」
と思った直覚が、いつかしら外濠に沿って大手の方へと、万太郎の足を向けさせている。
見ると、諸門は雑沓です。
ことに大手の濠際には、下馬下乗、あまたの大名や旗本の駕籠がこみ合ッていて、供待の者どもが憂色をつつんでいる様子。
その騒ぎを横に見て、
「はて、ばからしい。将軍家が、嚏を一ツしてもこの騒動、先頃うち、御不例といううわさであったから、多少模様でも悪いのかもしらぬが、その病人へこう押しかけては、かえって容体を悪くしてしまうだろうに」
と、苦笑をもらして行き過ぎようとすると、
「下郎、邪魔だッ」
またもや、日比谷の方から砂を蹴立てて来た一列の騎馬に怒鳴られました。
下郎ということばにムッとしましたが、万太郎の方も充分に悪い。当然歩みよい柳並木の道端もあるのに、かれは大道の真ン中を、ふところ手で歩いていました。
しかし、尾張中将の七男である万太郎の大名気風が、道ばたをかがんで歩かない癖になっているのも自然で、それを知れば騎馬の先頭も、そんな罵詈は浴びせなかったでしょうが、万太郎は堪忍がなりません。