Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans
黒ッぽいみじん縞の袷に石帯を固くしめ、片手をふところにして丸腰、弾力のある小肥りな肉じまりに、三十前後の風貌をあらわしてはいますが、市井遊侠のばちびんとも見えず、そうかといって堅気らしくも思われません。
そこへ来ると金吾の前に、カッチリした物腰で頭を下げて、
「お迎えにやったのは手前でございます。何か使いの奴が、不作法なことを申し上げたようですが、どうか御立腹なく」
と、この方はまたすこぶる尋常な応対なので、金吾も今さら大人気ないことに自ら恥じながら、
「おお、拙者を呼び止めたのは、其方のさしずか」
「左様でございます。突然、お後をつけさせたりして、まことに失礼でございますが」
「して、そちは」
「初めてお目にかかります。私は、釘抜きの勘次郎と申しますもので、そいつをちぢめて、釘勘というのが通り名になっている目明しでございます」
「ウーム、目明しと申すと、奉行手先の御用ききだな」
「御信用下さいまし」
と、釘勘は、片手を袂に落としてその袖口から、十手の端をチラと見せる。朱房でなく紺房の十手であるところから察しると、南の手先で、かなりの岡ッ引を部屋に飼っている古顔の密偵とみえました。