Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans
三ヵ所の短刀傷もほとんど癒えて、もう立ち居になんの不自由も感じなくなると、そろそろ七男坊の駄々振りがあらわれて、
「次郎、おやじが居たら、ちょっと参るようにいってこい」
と、ある日、彼のことばです。
次郎は心得て、上屋敷の用人部屋へずかずかとやって来て、そこの入口から大きな声で、
「御用人様!」
「おい」
と、びっくりしたように、そこで居眠りをしていた用人の伝内、
「やあ、万太郎様の僕、次郎さんか。何じゃ! 何の御用じゃ」
「おやじは居ますか」
「おやじ?」
「ウム」
「おやじとはたれのことで」
「おやじといえば、ここのおやじ。それ、いつも、こういうふうにシャチコ張っている、曾根権太夫という人のことさ」
「これは怪しからん、かりそめにも、秋元六万石の御家老をさして、おやじなどと申すと口が曲がるぞ」
「でも、万太郎様が、おやじをすぐに呼んで来いといったんです」
「御家老はまだお城からお退がりになりません。御用があったら、この伝内が参って伺いましょう」
「駄目駄目、お前さんじゃいけない」
「なぜ手前ではいけないのか」
「万太郎様は、伝内さんがお嫌いです。あの河豚のような面をした、用人の河豚内が給仕にまいると、御飯もまずいといっています」