Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans
お蝶は自分の姿をこうながめてみました。
だが、あの人たちの自由の天地というところが、ほんとに自分にも自由の天地であろうか、楽園であろうか。いやいや、そんないい所ではないような気がする。お蝶は信仰の生活を求めて切支丹屋敷を逃げたのではありません。
彼女の欲しているものは、世の女が競ッて謳歌している華美な生活と飽くなき若さの享楽であります。それがために今の艱苦をこらえ、それがために一日も永く生きていたい。
何も、秩父の奥や、世間を遠去かった山の会堂などで一生を終るくらいなら、一緒に死ねといった父の二官と共に、心残りなくこの世を去っている。その方がどれ程ましか知れやしない。
彼女の考えはこう傾きましたが、また、今の辛い放浪を思うとやはりその生命の安全を計るには、久助に連れられて、ヨハンの所へ行くのが最も善策であるように思われます。
何しろ、あの日本左衛門がいったん自分をつけ狙った以上は、必ず、いつか一度はどうかされるに極っている。そうだ、何よりもいのちが大切、一時久助と共に切支丹族のなかまにはいって、それから折があったら逃げ出そう。
こう思案がきまると、いつか、彼女はスヤスヤと寝息をかきはじめました。