Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans
「だが、お前さんは若いに似合わず、なかなか見上げたところがある。おれも元よりいい年をして、初めから日本左衛門のお先棒につかわれたわけじゃねえが、道中それとなく尾いて歩いているうちに、すっかり感服してしまった。――どうして、いくら頼まれたって、お前さんのような侍をムザムザ殺せたものじゃあない」
と少し白髪のみえる首をふりながら、おだてあげるような九兵衛のひとりごとです。
金吾はこの老賊が何の策をもっているか、その奥の手を見破ってやろうというつもりで、わざと語気をあらくして、
「起きろ! この曲者」
とばかり、いきなり長くのばしている足の先を蹴とばし、杖の一刀を抜こうとして見せました。
「おや、怒ったね」
九兵衛はクルリと一つ転って居坐りになりながら、
「どうして怒るんだ先生」
煙管をとって中段にかまえます。
「ここへ追いつめて来た者を探しているところだと申すに、あくまで邪魔だてをするやつ、察するところ、おのれ伊兵衛と申すやつと企んでまいった……」
「笑わしちゃいけません、日本左衛門の下風にさえつかねえ秦野屋です。だれがあんな者の相棒になって、こんな所へのさばって来るものですか。