Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans
と、何処へ何しに行くのか分りませんが、お蝶は外に連れ出されました。
尾いて行くと、お角はお厩河岸を五、六丁ほど下って、鳥越川が大川に注ぎ出る丁字形の河岸縁に立ちどまりました。
川風が強く吹きつける川口には、土橋があって、枯れ柳があって、少し向うに砂利置場がある。ちょうど殺し場の書割りにでもありそうな所、歳の暮らしい、人通りもさッぱり稀です。
「――お蝶さんあぶないから、履物をおぬぎよ」
そこへ来るとお角はこう言って、自分も着物の裾を端折る。そして、お蝶が意外な顔をしてためらっている間に彼女は、砂利場の杭につないである綱を引いて、苫をかぶった一艘の小舟をぐいと岸へ寄せます。
「びっくりしているのかいお前さん。――大丈夫だよ、舟の中には、炬燵もあるし、お酒もある。こんな岡より、いくら暖かいか知れないんだよ」
手を取られて、苫の中に入りましたものの、お蝶は屋根の低い小舟の中の世帯をながめて、愈、腑に落ちない顔つきです。
お角は早速、中の炬燵の火をほじッて、蒲団のそばに酒を置き、あられもない手酌で飲みながら、
「呑気なものだよ、こうしていると。だからなかなか足が洗えないのさ」