Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

りょうきのはて

猟奇の果

江戸川 乱歩

Lisez 猟奇の果 (りょうきのはて) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 134 971 caractères · 270 écrans

Aozora Bunko

「やっぱりそうでした。間違いなく青木芳江の腕です」

と低い低い声で云った。

「見違いはありますまいね」

波越氏も真剣な調子である。

「決して。この特殊の彫刻は、青木君の好みで、態々彫らせたものですから、芳江以外の人がはめている筈はないのです」

品川氏はそう云って、又瓶の置いてある所へ立って行って、入念に検査していたが、やがて、深い溜息と共に、瓶の白布を元の様にかぶせて、

「恐ろしいことだ。恐ろしいことだ」

と独言を云った。その調子が何かしら意味ありげに聞えたので、警部は逃さず、

「思当ることでもおありなのですか」

と尋ねた。

「あるのです。実はそれも御話しする積りで伺ったのですが、余り変なことなので、私の言葉を信じて頂けるかどうかをあやぶむのです」

「兎も角伺いましょう。無論犯人についてでしょうね」

「そうです。突然申上げると、こいつ気でも違ったのか、夢でも見ているのかと、御疑いなさるか存じませんが、この事件の裏には、恐らく私と寸分違わない、誰が見ても私と同じな、もう一人の私が糸を操っていると信ずべき理由があるのです」

「何ですって、おっしゃる意味がよく分りませんが」