Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
Lisez 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 496 caractères · 368 écrans
方面にて忽ち逼塞。どうあろうと奪い返さねばならぬ」
「でもどのようなご手段で、五十嵐様を、お取り返しなされます?」
菊女は不安そうに熱心に訊いた。
「紀州へ護送する途中において、拙者必ず奪い返しまする」
「鵜の丸殿おいでなさるか」
とこの時玄関から声をかけ、案内も待たず心安そうに、ツカツカはいって来た武士があった。
同志の一人の松浦民弥で、年二十五歳の美貌の武士で、京師の公卿姉小路大納言、このお方の家臣であった。情熱家ではあり正義派ではあり、才気煥発でもあったけれど、若いだけに性急であり、これが唯一の欠点であった。
とはいえ同志中での花形で、誰にでも好感を持たれていた。
京都において活躍している、義党の中心人物でもあった。
主人の姉小路大納言家が、何か政治上の談合があって、幕府の閣老と逢わねばならず、それで秘密に個人の資格で、今よりちょうど一月ほど前に、京都から江戸へやって来た。それに扈従して民弥も来、江戸の同志と久々で逢い、連絡をとっているのであった。
「松浦殿か、どうなされた、例によって性急、あわただしい」
先輩だけにたしなめるように、兵庫はそう云って苦い顔をした。