Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Lisez 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 496 caractères · 368 écrans

Aozora Bunko

「やア茂十だ! 茂十が来た!」

「物見に行っていた茂十だ茂十だ!」

と郷民たちは声々に叫んだ。

と、その茂十は馬から下りたが、

「爺つぁん爺つぁん嘉門の爺つぁん! 犬帰村の方角からも、城方の兵ども百人あまり、こっちへ寄せて来るようだぞ!」

と、嘉門に向かって注進した。

「そうか、よしよし、何百人であろうと、どの方角からでもやって来い! ……が、兵庫殿そういう次第じゃ! 備えはどうする? 陣立ては如何?」

「奥の部屋にて一応熟議!」

「それよろしい、奥の部屋にて……」

三十郎と梶子とが、城方の兵にまじりながら、青塚の方へ歩いていた。

城方へ一味と見せかけて、城方の兵にうちまじり、青塚の郷へ攻め入ったなら、恋人民弥に逢えるだろう、こう思って梶子は城方になり、三十郎はこれに反し、城方に一味し青塚へ行ったら、自分にとっては恋敵であり、かつまた自分を親の敵と狙う、恐るべき敵の松浦民弥を、討ちとることが出来るだろうと思い、城方の兵にうちまじり、梶子と共に峠道を、青塚の方へ歩いて行くのであった。

「梶子殿変な運命で、変なことになりましたなあ」

三十郎は苦笑して云って、並んで歩いている梶子を見た。