Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Lisez 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 496 caractères · 368 écrans

Aozora Bunko

確かにござります」

「フーム」

と右内も腕を組んで、唸りを上げるばかりであった。

「五十嵐氏」

とややあって、鵜の丸兵庫が腑に落ちないように云った。

「山男のような荒くれ男とは、いかなる輩でござりましょうかな?」

「さあ」

と右内は困惑したように云ったが、

「浜に住居する漁師の類と、拙者には思考いたされまするが、それにしてもそのような漁師どもが、選りに選ってそのような場所で、酒を飲み高歌いたしおるとは、何とも合点出来ませぬが」

「何らかの事情で我々の軍用金が、その場所に隠匿してあるということを、その輩が探り知り、それを奪い取る目的をもって、大勢いたしてその場所へ参り、いうところの前祝いなどを、いたしおるのではござりませぬかな」

嘉門が不安そうに口を入れた。

「いや、……まさか。……それよりむしろ……」

と、右内がにわかに意味あるように云った。

「それよりむしろこの島に伝わる、一つの伝説を耳にした輩が、それを信じて実証すべく、そのような場所へ集まって、騒ぎおるものかと存ぜられまする」

「何んでござるな、伝説とは?」

と、兵庫が不思議そうにそう云って訊いた。

「魚屋助右衛門闕所される前に、莫大もない財宝を、ひそかにこの島へ隠したという、そういう伝説にござります」