Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Lisez 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 496 caractères · 368 écrans

Aozora Bunko

三十郎の部下たちにはわからなかったが、それは青塚の郷民たちであって、自分たちの同勢を充分安全に、海岸の方へ落ち行かせるため、篝火などを一つ一つつけて、紀州藩士を牽制したが、その仕事が終わったので、走って行くところの姿なのであった。

「いつの間にこんな小屋が出来たんだろう?」

「ちょうど腹が減って困っていたところだ、酒まで附いてご馳走がある。こいつを早速いただこうぜ」

三十郎の部下たちは口々に云って、食べのこりの食物だの酒だのを飲んだ。

それにしてもどうしてこれらの連中は、洞窟――お蔵や三十郎を見すてて、こんなところへ来たのだろう?

やとい主の三十郎と菊女とが、洞窟の中へはいって行ったまま、時が経っても出て来ない、その洞窟といえば迷路があって、うかうかはいったら二度とふたたび、出ることが出来ないといわれているところの、まことに恐ろしい洞窟なのであった。

で彼らは云い合った。

「刃さんも菊女殿も、洞窟の中で死んだのだろうよ。どっちみち出ては来ないだろうよ。給金などは貰えっこはない。帰ろう帰ろう家へ帰ろう」と。

そこで揃って下りて来たのであった。

充分飲み食いしてしまうと、