Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Lisez 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 496 caractères · 368 écrans

Aozora Bunko

と一座の中から、怒鳴るがように叫ぶ者があった。

「裏切り者の紀州公へは、ご愛孫の生首を差しつけて、思い知らせるが何より必要、萩丸の首斬るがよろしい!」

これは金井半九郎であった。

慶安義徒の重鎮の一人に金井半兵衛という痛快児があり、剣道にかけては正雪以上、党内に比肩者なしと云われた。

では金井半九郎は、その半兵衛の血縁者なのであろうか?

いやいや決してそうではなく、半兵衛の人物にあやかりたいものと、そう思って金井半九郎と宣り、武を練り文を修めている者で、本名は市川準五郎と云った。職業は柴田一角と同じく、町道場の主人なのであった。

「というのは今日まで萩丸殿に対し、我ら手をかえ品を代えて、紀州公への宥免状を、認めさせようといたしましたが、萩丸殿頑として聞き入れませぬ。……で、いつまでもべんべんと、このまま日時を費やしましたなら、紀州藩の者や町方の者に、この本部を突き止められたあげく、萩丸殿を奪い返されましょう。そうなりましては虻蜂捕らず! ……いやそればかりでなく捕えられたところの、紀州における我らが同志に、おそらく一段の憎しみかかり、急速に刑殺されましょう! ……如かずそれよりも我らが方より、急速に出で機先を制し、萩丸殿の首を斬り、それをひっさげて紀州に潜入し、紀州公を怯かし、破獄して同志を奪還いたすこそ