Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Lisez 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 496 caractères · 368 écrans

Aozora Bunko

いや二十挺のその駕籠から離れて、もう二挺の駕籠が置いてあり、その横に姉小路卿と梶子とがいた。

そうして二十挺の駕籠の側には、覆面をした武士が一人ずつ、二人の駕籠舁きを左右にして、黙然として立っていた。

で、この小広い林の中には、四十四人の駕籠舁きと、二十人の覆面の武士と、姉小路卿と、梶子とが、不浄門の方を眺めながら、静まり返っているのであった。

やがて不浄門の方角から、提灯の火が近寄って来た。

菰包みが二人の非人によって担がれ、それに同心らしい武士が付いて、この林の中へはいって来た。

「明暦義党の正木右馬介の死骸、親戚の者に引き渡す」

と、その同心が物々しく云った。

と、覆面をした一人の武士が、進み出て一揖し、

「受け取りましてござります」

と云った。

菰包みを地へ置いて、非人と同心とは立ち去った。

菰包みの中から現われたのは、もちろん生きている正木右馬介であった。

駕籠の中へ入れられた。

と、ひきつづいて続々と、不浄門から義党の死骸が、同じような形式で運ばれて来て、みんなここで生きた人間になって、駕籠の中へ入れられた。

「梶子殿」

と姉小路卿は云った。