Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Lisez 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 496 caractères · 368 écrans

Aozora Bunko

と民弥が苦々しそうに、

「ご坊ご坊、おつつしみなされ」

と、少しく声を強めて云った。

「菊女殿にとりましては、色仕掛けなどというが如き、不純の策を用いること、心外千万であられる筈、それを押し切ってやらるるというは、党のため同志のためを思えばこそでござる。それを何んぞや面白そうに、からかう如き不謹慎のお言葉、ちとおたしなみなさるがよろしい」

それから菊女を気の毒そうに見たが、

「天晴れのあなた様のご決心、同志一同感謝いたすでござろう。では菊女殿明日ともいわず、今夜忽ちに二つの手をもって……」

それから鵜の丸兵庫に向かい、

「鵜の丸殿、いかがでござるな?」

「よろしかろう」

兵庫は云った。

兵庫にしてからが菊女という娘が、この自分を愛していること、だからそのような色仕掛けなどで、萩丸に対するということなど、彼女が嫌いだということは、充分心では知っていた。また自分にしてからが、憎からず思っている菊女をして、そのようなことをさせることは、甚だ心外ではあったけれど、他にとるべき手段がなかった。

で、同意をすることにした。

「では」

と云うと松浦民弥は、やおら席から立ち上がった。