Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Lisez 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 496 caractères · 368 écrans

Aozora Bunko

あのような目に逢わせましょう……この屋敷から出たいと仰せられる。はいはい妾が、この菊女が、お供をしてお逃がせいたしますとも……」

「お前がわしを逃がしてくれるか……頼む菊女逃がしておくれ! ……でも、お前はどういう女なのじゃ! ……こんな所に、こんな所にいる。……そうしてわしをあんなにして、こんな所へおびきよせた! ……いったいお前はどういう女なのじゃ! ……いやいやよい、どんな女でもよい。……わしは好きじゃ、お前が好きじゃ! ……ね、行こう、一緒に行こう。……わしの館へ一緒に行こう! ……そうして一緒にくらすとしよう。……さあ出よう、ここを出よう」

貴族の御曹司の一本気と、世間知らずのわがままと、若さから来る直情とで、萩丸はこう云うとヒョロヒョロした体で、立ち上がって部屋を出ようとした。

「萩丸様」

としかし菊女は、にわかにここで冷やかになり、たしなめるような声で云った。

「まずお坐りなさりませ。……ご一緒に出ようと仰せらるるなら、妾ご一緒に出ましょうが、その前になにとぞわたくしどものお願い、おきき届けてくださりませ」

「ナニ願い? 願いをきけ? ……おお聞くとも、何んでもきく、そちの願いなら何んでもきく!」