Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

どうひょう

道標

宮本 百合子

Lisez 道標 (どうひょう) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 846 457 caractères · 1672 écrans

Aozora Bunko

「僕のこんどの絵ですがね、大体下絵だけは出来たんです。こんどのやつは、この前のように、仕上げてから批評してもらうのではなく、今のところでいっぺんあのひとに見て貰うのは、どうでしょう」

「その方がいいとお思いになれば、わたし、またついて行くことはかまわなくてよ」

「すみませんが、じゃ、あしたでも時間をくりあわせてもらえませんか。実は、僕として折角モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)へのこしてゆく作品なんだから、出来るだけ変色なんかしない絵の具がつかいたいんです。前の一枚がふいになってしまったから画布はもらえたんですが、またしくじると、絵の具の方がちょっと痛いんです」

伸子も素子も、蒲原自身も笑い出した。

「なるほどね、われわれの知らない苦労があるわけなんだな」

「ひとつお願いします」

木炭で下絵の出来ているカンヴァスをもって、伸子と蒲原順二は、ふたたびプロレタリア美術家同盟の書記局を訪ねた。

「おお、タワーリシチ・カンバーラ」

ミチェンコが、立って来た。蒲原の下げているカンヴァスを見ると、

「お見せなさい、おみせなさい」

せっかちに、待ちどおしそうにせきたてた。