Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

どうひょう

道標

宮本 百合子

Lisez 道標 (どうひょう) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 846 457 caractères · 1672 écrans

Aozora Bunko

それまでに、伸子はパリで自分たちのパリ生活というものを経験しておきたかった。それはパリのあたりまえに暮している人々の間にまじりこんだ生活であり、サンティームまでをこまかく計算する倹約な生活への共感であり、しかもパリがパリとして歴史のなかに生きて来ているパリにしかないある精神をとらえようとする生活なのだった。

磯崎夫妻は伸子たちとはじめての夕飯をRIJOですますと、子供がくたびれすぎるからと、まだ夜がふけないうちに帰った。この人たちは、モンパルナスから歩いてじきのデュトという街に住んでいるのだった。伸子たちは、一冊のパリ地図を買った。赤い表紙に銀色の活字で「区別パリ」と書いてある。磯崎恭介は、そのときみんなで休んでいたキャフェの円卓の上でその地図の第六区の頁をあけた。そのとき伸子たち一行がいる地点はひろくて長いモンパルナスの通りのほぼなかほどのところだった。モンパルナスは、天文台の角でサン・ミシェルの大通と出会っていて、その左側にルュクサンブール公園があり、ずっとセイヌ河よりの右にソルボンヌ大学があった。

「われわれの住んでるのはこの辺なんですがね」