Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
どうひょう
道標
宮本 百合子
Lisez 道標 (どうひょう) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 846 457 caractères · 1672 écrans
バイカル湖を深く囲んだ、シベリアの原始林の間へ沈んで行く太陽は何と赤かったろう。そこには雪があった。人跡絶えた雪の白さ。赤く燃える落日。逆光をうけて真黒く、太古の茂りに立っている原始林の荘厳さ。
現在パリに暮している伸子は、郷愁に似た思いで、この国境を愛している自分を自覚するのだった。ソヴェトの国境は飢饉とたたかい、白軍を撃退し、営々として建設しているソヴェトの人々のために堅持されなければならない。人類の社会は成長し得るものであることを信じて、努力している世界の人々にとって守られなければならない。モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)の街々の朝夕。人々の顔、声。ここではじめて試みられている様々の社会生活の新しい仕組によって生きているナターシャとその赤坊と若い良人がいる。モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)の四季のなかに、何と大量に人間の可能性が燃焼していることだろう。そして、あすこには、そのような新しい社会からしか生れない新しい人間感情が存在しているのだ。
去年のメーデーの前、日本の共産党の人々が検挙されたとき、泰造はその新聞記事を赤インクのカギをかけてモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)にいる伸子のところへ送ってよこしたことがあった。