Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 鬼の面

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 130 082 caractères · 257 écrans

Aozora Bunko

そして大井久我之助がそれを呑む――という息の詰まるような時分を狙って、お酌に化けた米吉が、毒の入ってない徳利を持出し、それを主人の永左衛門が呑んで、目出度く大井久我之助だけを死なせる手筈だったが――」

「――」

「物事はそう都合よくは行かない、お染と米吉は相談をして、主人の永左衛門が飲む筈の、三本目の薬酒の入った徳利に、石見銀山鼠捕りを投り込んだのだ。永左衛門はそれを飲んで死んだ。杏斎先生が持って行った徳利二本の毒が違って居るわけだよ、――そして、お酌のお袖が――たよりに化けた米吉が、徳利を持って行って又持って帰ったと言って居るのも本当だ、石見銀山の徳利を持って行って、南蛮物の毒酒を持って戻ったのだ」

「ひどい事をしますね」

「ひどいのはそれからだ。それを嗅ぎつけて、お染へ執こく絡みついた佐太郎を、虎松に誘い出させて打ち殺させ、――虎松がこれを根に持って、乞食姿にも恥じずに、お染を口説き廻ると、油断をさせて置いて木戸の外へ送って出た米吉に刺させたのだ」

「――」

八五郎も黙ってしまいました、あまりの事に、口をきく張合も無くなったのです。

「何千人の男と掛り合った女――の中には稀にこんなのもあるのだろうよ、怖いことだな、八」