Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 鬼の面
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 130 082 caractères · 257 écrans
大納戸というのは、大町人の家などによくあった夜具部屋で、お六の部屋の丁度真上に当たり、その隣は娘のお艶の部屋になって居りますが、お艶は朝から取込みで、階下の両親の部屋に逃避して居り、此辺は家中でも一番人眼の疎いところで、下女のお六の達者さでも、不意を喰っては、助けを呼ぶ方法は無かったのでしょう。
平次が行った時は、下男の幹助と養子の与茂吉に介抱され、口に水を注ぎ込まれたり、脇腹を擽られたり、百方手を尽して、漸く正気づいたところでした。
「どうしたお六、飛んだ目に逢ったじゃないか」
平次は一応皆んなを次の間にやると静かに衣紋を直させてお六とたった二人相対しました。
「あ、親分さん、私は、私は」
「誰がそんな目に逢わせたんだ」
平次は顔を持って行くと、お六は夢から覚めたように、眼ばかりパチ/\させながら、
「押入へ首を突っ込んだところを、背後から不意に首を絞められて、フラ/\と気が遠くなってしまいましたよ、――誰が絞めたかわかるもんですか、振り返って見る隙も無かったんですもの、――でも、プーンと良い匂いがしたようですよ、――恐ろしい強い力で――おお痛い、――喉がヒリ/\する」