Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十五)茶碗割り

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 109 804 caractères · 225 écrans

Aozora Bunko

私が並べた五十両の小判を見て、母も驚きましたが、それより、母の話を聞いた私の驚きは――」

「…………」

「みんな御主人の有難い思いやりでした。私に金を持たせると、碌な事はあるまいと、わざわざ金を持たしてやって、質に入っている田地を請けて下すったのです。――私は大地をこの額で叩いて、江戸の御主人にお詫びをしました。母も思いのほか達者で、まだしばらくは私の帰りを待ってくれると言いますから、その晩のうちに古河を立ち、一刻も早く主人に会ってお詫びをしたい心持一パイで江戸へ帰ると、――あの騒ぎです」

「途中で追っ手に逢わなかったのか」

「私は近道を拾って来ました。――広徳寺前まで来ると、店に入る前に、運よくお杉さんに逢ったのです。――私はお杉さんからみんな聴きました。旦那は本当にお気の毒で、あんなに良い方を殺すなんて、罰の当った野郎があったもので――私じゃありません。が私が下手人と思い込まれているそうですから――うっかり顔を出すと、どんな事になるかも知れない。こいつは銭形の親分さんに相談してみるがいい。現に血の付いた袷で、私も疑われたが、後ろ向きになって人を刺す者はないと言って、たった一と言で疑いを解いて下さった銭形の親分さんだから、お前さんの潔白もよくわかるだろうと――お杉さんが教えてくれました。