Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十五)茶碗割り

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 109 804 caractères · 225 écrans

Aozora Bunko

平次に睨まれ、三輪の万七に脅かされた直助は、手元に証拠の偽小判をおく危険を覚りましたが、その時はもう持出す機会を失してしまったので、二階からの眺望のためと言い触らして、太い孟宗を十本あまりも途中から切り、上から鉄の棒で節を抜いて、大地に生えたままの生竹に、実に八千両という贋造小判を隠したのです。三輪の万七はそれを見付け兼ねましたが、竹の切りようの異常なのと、昨夜の風で、梢のない葉の少ない竹が反って吹き歪められているのを見て、平次は咄嗟に偽小判の隠し場所を発見したのです。

直助兄妹が極刑に処せられ、その相棒で、小判を贋造していた飾り屋の安というのも捕われて後、

「今度はお前にもよく判るだろう、絵解きにも及ぶまい」

と言うと、八五郎は、

「贋金の方はそれでわかるとして、直助が染吉殺しの下手人と解ったのは?」

と訊きました。

「お辰が直助の妹でないと判った時から怪しいと思ったよ。それから、長屋の衆は三味線と小唄は聴いたが、それが直助やら、お辰やらはっきりした事は判らなかった。――もう一つ、直助の腕と身体を見て、この男なら、竹から竹に伝わって枳殻垣が越せると思ったんだ。