Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

鬼の面 ――銭形平次傑作選3

野村 胡堂

Lisez 鬼の面 ――銭形平次傑作選3 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 28 312 caractères · 57 écrans

Aozora Bunko

「曽我の五郎十郎と言いてえが、実は長崎の抜け荷仲間で、腕の立つのは一人も居ないが、悪智恵の廻るのや、人の悪いのでは引けは取らねえ、現に、長崎屋の井戸の中へ汚れものを打ち込んだり、主人の七郎兵衛が夜道を歩いて居ると、薪雑棒でどやし付けたり、火をつけられた数だけでも、三度。三度とも首尾よく消し留めたが、この先何をやられるかわからない」

「念入りな悪戯だな」

「此方には、岡浪之進という卜伝流の達人が、用心棒に付いているから、抜け荷仲間の悪戯者なんか傍へも寄りつけないが、やる事が執念深い上に、いかにも人が悪くて手におえない」

「何んの怨だ。それだけの業をするのは、いちおう筋があるだろう」

「長崎の儲けを、長崎屋七郎兵衛とその弟の金之助が、用心棒の岡浪之進といっしょになって、三人占めしたのが気に入らないんだそうですよ、――長崎の敵を江戸で討つ」

「相手の素姓や名前はわかって居るわけだな」

「仲間は多勢あったから、名前まではわからないそうですよ、尤も、二度目の火をつけたとき、火の出た物置の外に、これが落ちて居たんだそうで」

「何んだいそれは?」

八五郎がでっかい財布から取出したのは、直径一寸ほどの、銀の分厚の銭、日本銭のように、真ん中に穴があいたり、楕円形だったりするのでなく、まん円で掌に乗せると、心持どっしりしております。