Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
鬼の面 ――銭形平次傑作選3
野村 胡堂
Lisez 鬼の面 ――銭形平次傑作選3 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 28 312 caractères · 57 écrans
「へエ」
平次は妙なことを八五郎に問いかけます。
「手足をバタバタさせるとか、殺される前に眼を覚まして騒ぐとか、下女や番頭は近いところに寝て居るようだから、気が付きそうなものじゃないか」
平次は一応の疑問を持出しましたが、それだからと言って、外の方法で殺されたという何んの証拠があるわけもなく、内儀のお町はやはり植木梯子をかけて、四尺の建仁寺垣を越して来た、大した力のない人間に、長持の棒で押し殺されたという、今までの仮定を引っくり返すほどの理屈にはならなかったのです。
それからいちおう家中の者に逢って見ました。七郎兵衛の娘お小夜というのは、八五郎が吹聴した娘で、まだ十八という、子供らしさの抜けきれない可愛らしさで、すっかり泣き崩れておりますが、母親の非業の死とは、あまり深い関係は無さそうです。
「私の部屋はお勝手の先で、隣には下女のお角が寝んでおります、――お母さんの殺されたことは、今朝まで知らずにおりました、誰がまア、いったいあんなひどいことをしたんでしょう」
とオロオロするだけで、この娘からは証拠も暗示も掴む工夫はありません。
尤も、銭形平次が押して聴くと、