Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
なるとひちょう
鳴門秘帖(三)
吉川 英治
Lisez 鳴門秘帖(三) (なるとひちょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 261 216 caractères · 521 écrans
「ぜひとも、そうありてえもンです。昨夜みたいなことが、この先チョイチョイとないように」
やんわりと、棘を含んでくる言葉を、聞きそらしたように装って、いつか天満の河岸へ出てきた。お米は、河筋にある舟料理の小ぎれいなのを探しているふうだった。――もう蠣の季節でもないが、奈良茶の舟があったので、宅助を誘うと、だいぶ昨日と先の態度が違うので、かれはその風向きを疑ったが、ゆうべの一事で、お米も諦めをつけてきたのだろうと、考えた。
酒に渇きぬいていた折なので、気を緊めながら、宅助、存外に飲んだ様子である。お米も、昨夜以来、何か思案をかえたとみえて、珍しいほど神妙に、時々、酌までしてやった。
「そら。河のほうへ寄ると、あぶないじゃないか」
ふたりがそこを帰る頃、もう天満河岸はトップリと暮れていた。
宅助は陶然として、おぼつかない足どりを踏みしめていた。しかしあくまで油断はしていないので、酔わぬ時より、しつこくお米に注意を配った。
「あぶねえって、だ、誰が? ……」
「そう、川べりを歩いちゃ、足もとが危ないというのさ。落ちたら私が困るじゃないか」
「ご親切様で……へ、へ、へ。