Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
Lisez 黄金仮面 (おうごんかめん) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 143 357 caractères · 287 écrans
大鳥氏は、尾形老人の尾行によって、不二子の行先を確め、彼女の恋人が聞くも恐ろしい黄金仮面と分ったものだから、一方明智小五郎の援助を乞うと同時に、再びあやまちを繰返さぬ様、最も奥まった洋室に不二子を監禁した。
二間続きの洋室の一方に、臨時の寝台を備え、部屋の中には乳母のお豊、ドアの外の廊下には書生の青山が、夫々見張り役を勤めている上に、そのドアは外から鍵をかけ、ちょっと洗面所へ行くにも、中からノックして、書生にドアを開いて貰わねばならぬという、厳重さだ。
出入口はそのドアたった一ヶ所。窓は幾つかあるけれど、悉く泥棒よけの鉄格子がはまっていて、外から忍び入ることも、中から抜け出すことも、絶対に不可能である。
父大鳥氏は、時々そこへ見廻って来ては、どうかして娘の心持ちを飜えそうと、おどして見たり、すかして見たり、説法をするのだけれど、恋の力の恐しさ、令嬢はまるで人が違った様に強情になってしまって、何の手答えもないのである。
「お嬢さま、わたくしこんな悲しい目を見ようとは、本当に、悪い夢にうなされているのではないかと思う位でございますよ。婆やはそんな大それたお嬢さまに、お育てした覚えはありませんのに。