Classici giapponesi con furigana
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かかこうしゅ
中国の怪談(二)
田中 貢太郎
Leggi 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 107.926 caratteri · 225 schermate
「明日は手放す機会をこしらえます、来て買い取ってください」
「いいとも、買い取ってあげよう」
翌日焦生は一人で虎の興行場へ往った。もうたくさんの見物人が集まって開場を告げる鉦が鳴っていた。焦生が柵の傍へ往った時には、昨日の興行師は虎に乗って柵の中を走らしていた。
やがて興行師は柵の真中へ往って虎からおりて、鬚を引っぱり出した。焦生は不思議な老人の言った機会とはどんなことだろうかと考えていた。興行師は鬚を引っぱることを止めると、その禿頭を虎の口へ持って往った。と、見る間に虎の唸声が聞えて、老人の顔には真赤な血がかかった。
見物人は驚きの声をあげて柵を放れて逃げた。
柵の中では頭をびしゃびしゃに噛み潰された老人の死骸が横たわって、刀を持った二人の若い男が虎に迫っていた。
焦生はこれを見ると、逃げまどう見物人の間を潜って柵の方へ往って、柵の上へかきあがった。
「おい、その虎をどうする」
一人の若い男が振り返った。
「この畜生、爺親を噛み殺したから、殺すところだ」
「そうか、それは気のどくだが、お父さんを殺されたうえに、虎を殺したら、大損じゃないか、それよりか、俺に売れ、その売った金でお父さんの弔をしたらどうだ」