Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 340.187 caratteri · 666 schermate

Aozora Bunko

あっけにとられて口をあけたまま見あげていた月輪の剣豪連、それッ! というより早く、算をみだして床の間の刀束へ殺到する。

その間に、天井裏の怪人、脚から腰と下半身をのぞかせて、いまにも、座敷の中央へ飛びおりんず気配!

うわさをすれば影とやら――泰軒先生の意外な登場。

与吉は?……と見れば、逃げ足の早いこと天下一品で、もう丸くなって段梯子をころげ落ちていた。

秋穂左馬之介以下二名のとむらい合戦!

と思うから、このたびこそは討たずにはおかぬと、一刀流月輪の門下、軍之助、房之丞を、かしらに冷剣の刃ぶすま、ずらりと大広間に展開して、四方八方から一泰軒をめざし、進退去就いっせいに、ツツウと刻みあし! 迫ると見れば停止し、寂然たることさながら仲秋静夜の湖面。

夕まけて戸内の剣闘。

灯りが何よりの命とあって、泰軒の出現と同時に、気のきいた誰かが燭台を壁ぎわへ押しやって百目蝋燭をつけ連ねたので、まるで昼のようなあかるさだ。

そのなかに、刀影魚鱗のごとく微動していまだ鳴発しない。

まん中のひらきに突っ立った泰軒、やはり貧乏徳利を左手に右に左馬之介から奪った彼の一刀をぶらりとさげて、夢かうつつの半眼は例によって自源流水月の相……。