Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 340.187 caratteri · 666 schermate
二十八人のうちから死者大屋右近、乾万兵衛、小松数馬、里村狂蔵の四名を出し、残りの二十四名のなかにも重軽の金創火創を受けて歩行困難を訴えるもの三人……目的地とする江戸との間にまだ四十里の山河をへだてているにすでにこの減勢とは、統帥軍之助の胸中、早くもうたたうらさびしいものがひろがるのだった。
はるかに小手をかざせば助川の空はいちめんの火雲、近くの邑々で打ち鳴らす半鐘の音が風に乗って聞こえていた――。
あの焦土の中心にあっては、いかな泰軒先生もついに一握の灰と化したろう……という想定はもってのほか!
ちょうど月輪の連中が途上に休んでいるころおい、不死身の泰軒は、燃え狂ういわし屋の屋内を火の粉の一つのように駈けまわって、
「あ! ここにも一つ死んでおるぞ! これで三人、いや、下の道に落ちたのがひとり、合計今夜は四人の収穫か。ワッはっはっは!」
と、眉毛に火のつくなかで自若たる泰軒、ふところをさぐって取り出したのは殺生道中血筆帳の一冊、禿筆の先を小松数馬の斬り口へ塗って血をつけ――。
すけ川の宿にて四人也。
トップリと書きこみながら、念仏とともに一句浮かんだ。