Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 340.187 caratteri · 666 schermate

Aozora Bunko

左膳は、一眼を細めて笑った。

「この暴れじゃアどうドタバタ騒いでもそとへ物音の洩れっこはねえ。なア若えの、ゆっくり朝まで斬りあうぞ」

泰軒が一喝した。

「多弁無用! 参れッ!」

と……。

これが誘引した乱刃跳舞。

真っ先に剣発した月輪軍門の次席山東平七郎、陀羅尼将監勝国の一刀にはずみをくれて、

「えいッ!」

わざと空気合いを一つ投げて、直後! 泰軒めがけて邁進すると同時に、

ツ――ウッ!

横に薙いだつるぎの端に、あわよくば栄三郎をかける気。

……であったろうが!

そこは秩父に残存する自源流をもっておのが剣技をつちかいきたった泰軒先生のことだ。

自源流は速を旨とし、いちめん禅機に富む。

この平七郎雪崩おちの手さばきを知察した泰軒、われからすすんで平七郎の剣をはねるや、体を左に流して栄三郎を庇ったから、栄三郎は、手なれの豪刀武蔵太郎を引くと同時にくり出して、左膳の胸部を狙って板割りの突きの一手……。

同瞬!

落ちこまんとした穴を、ふち伝いにうしろに避けた左膳、柄をひるがえして下から上へ、クアッ! 太郎安国をたたきあげるが早いか、そのまま振りかぶった稀剣乾雲、左腕、うなりを生じて真っ向から栄三郎の面上へ!