Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Leggi 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.590 caratteri · 308 schermate

Aozora Bunko

ふたりは、なにを考えるひまもなく、手をとりあって、はんたいの方へ逃げだしました。

地下室はひろいけれども、四方に壁があります。壁まで逃げたら、もう、どこへもいけないのです。

ふたりは、つめたいレンガの壁に、ぴったり身をよせて、ゴリラの目から、すこしでも遠くなるように、よこのほうへ、にじりよっていきました。

「あっ、ここにドアみたいなものがあるよ。」

壁をなでていたポケット小僧が、さけびました。

「え、どこに。あっ、そうだ。ドアだよ。あくかどうか、ためしてみよう。」

小林君が、ちからをこめて、そのドアらしいものを、おしてみました。

すると、そのあつい木の戸が、ギイ――といって、むこうへ、ひらいたではありませんか。

「いいかい。とびだして、すぐ、しめるんだよ。あいつがでてきたら、たいへんだからね。」

小林君はそういって、ポケット小僧の手をひっぱって、そとへとびだすと、すぐに、ぴったり戸をしめて、中からひらかないように、からだをもたせかけました。

ふたりが背中を戸にあてて、足をふんばっているのです。

この建物は、山の中の坂道にたっているので、おもてからいえば地下室でも、うらに出れば、そこは山の地面とおなじ高さなのです。