Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Leggi 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.590 caratteri · 308 schermate

Aozora Bunko

くらいので、よく見えなかったのですが、たしかに、そこに、ほらあなの口がひらいていました。人間が立って歩けるほどの大きな洞くつです。

なにも考えるひまもありません。逃げ場は、ここ一つです。ゴリラはもう、すぐそこまで近づいているのです。ふたりは、いきなり、その洞くつの中へはいっていきました。

むちゅうになって、かけこみましたが、考えてみれば、きみのわるいほらあなです。おくに、なにがすんでいるか、わかったものではありません。

かびくさい、ひやっとした土のにおいがして、上から、ポトン、ポトンと、つめたいしずくが、ふたりの首すじへたれてくるのです。でも、かまわずに、三メートルほどすすみました。

「ゴリラのやつ、このほらあなに気がつくだろうか。」

ポケット小僧が、しんぱいそうに、ささやきました。

「うん、きっと気がつくよ。あいつは夜だって目が見えるだろうし、ぼくたちのにおいを、かぎわけるからね。いまにやってくるにちがいないよ。しかし、そのまえに、このほらあなが、どんな場所だか、しらべてみなくっちゃ……。」

小林君はそういって、懐中電灯をつけると、あたりをてらしてみました。