Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Leggi 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.590 caratteri · 308 schermate

Aozora Bunko

そいつは、明智のからだをグングン自動車の中へ、おしこもうとします。すると、中にいたやつも腰をあげて、明智の首に腕をまきつけ、ちからいっぱい、車の中にひっぱりこむのです。

あいてはふたりのうえ、ふいをつかれたので、さすがの名探偵もどうすることもできません。もう十二時に近い夜ふけですから、人どおりもなく、だれもたすけにきてくれるものはありません。

しかたがないので、大きな声でさけぼうとしました。すると悪者は、はやくも、それをさっして、白いハンカチのようなもので、明智探偵の口と鼻をふさいでしまいました。

ツーンと頭にひびくような、いやなにおいがしました。麻酔薬です。……まもなく、名探偵は、自動車の中で気をうしなっていました。

×  ×  ×  ×

明智探偵は、ゆめからさめたように、ふと目をひらきました。

見まわすと、なかなか、いごこちのいい部屋です。せまい部屋ですが、一世紀もまえのフランスの客間を思いだすような、ぜいたくな、うつくしい部屋でした。

てんじょうからは水晶玉でかざったシャンデリアがさがり、白くぬった、きゃしゃなテーブル、ふかぶかとしたクッションの、りっぱな長いす。