Classici giapponesi con furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Leggi 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.590 caratteri · 308 schermate
博士は、感心したように、そこに立っている木村助手の顔を見つめました。
木村助手はまだ二十五―六の青年です。それに、あまり利口そうでもありません。こんな青年が、あの恐ろしい電人Mだなんて、思いもおよばないことでした。
「木村君は貧乏ですよ。電人Mのあの金のかかる変装を、どうして作らせることができたのでしょう。」
「貧乏ではありません。こいつはたいへんな金持ですよ。」
「えっ、この木村君がですか。」
「そうです。見たところ、青年のような顔をしていますが、じつはもっと年とっているのです。この顔は、にせの顔です。」
明智探偵が、わけのわからないことを言いました。そして木村助手をにらみつけながら、
「おい、木村君、ぼくは、きみが何者だか知っているんだ。もう正体をあらわしたらどうだ。」
と、はげしい声で、言いました。すると、いきなり、
「ワハハハハハ……。」
という、恐ろしい笑い声が、部屋じゅうに、ひびきわたりました。みんなが、びっくりして、その方を見ますと、きちがいのように笑っているのは、木村助手でした。
かれは、笑いながら、かべの方を向いて、両手で、顔をいじくっていましたが、ひょいと、こちらを向いたのを見ると、みんなは、アッと驚きました。