Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Leggi 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.590 caratteri · 308 schermate

Aozora Bunko

」

「二十面相君のやりそうなことだ。きみは世間を驚かすためには、惜しげもなく金を使う男だからね。ところで、約束だよ。さあ、治郎君のいるところを、白状したまえ。」

すると、二十面相が、みょうなことを言いました。

「きみは、それがわからないのかね。ほんとうにわからないのかね。」

「残念ながら、わからないよ。」

そのとき、二十面相がニヤリと笑いました。いや、そればかりではありません。明智探偵の方でも、相手に見られないように、顔を横に向けて、ニヤリと笑ったのです。

なんだか、へんです。これは一体、どういうわけなのでしょうか。

「さあ、治郎のありかを言ってください。ここにくれば、きっと言うと、約束したじゃないか。」

遠藤博士が、頼むように、言いました。長い間自分の助手をつとめていた木村が、この恐ろしい怪人二十面相だったかと思うと、なんともいえない、へんな気持です。

二十面相は、それには答えないで、だまって、空を見あげています。なにを考えているのでしょう。そうして、たっぷり五分間ほども、黙りこんでいました。

だれも、ものを言うものはありません。大ぜいの人が、みんな、人形にでもなってしまったように、シーンと静まりかえって身動きもしないのです。