Classici giapponesi con furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Leggi 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.590 caratteri · 308 schermate
みんなは、その怪鳥を、じっと見あげていました。みるみる大きくなってきます。タカやワシよりも、もっと、ずっと大きな鳥です。なにか恐ろしいことの、まえぶれのような、黒い、でっかい、お化け鳥です。
もう、みんなの頭の上まで、迫ってきました。
ブルルン、ブルルン、ブルン、ブルン……と、つんぼになるような、はげしい音。大きな羽で、地面が暗いかげになり、つむじ風が巻き起こりました。
「あっ。」とさけんで、みんなは思わず、地面にしゃがみ、からだを丸くして、これを防ぎました。
そのときです。怪鳥の二本の黒い足がスーッとのびて、そこにつっ立っていた二十面相のからだを抱き上げると、ワシが子どもをさらうように、そのまま、空たかく、舞い上がっていくのです。
「ワハハハハ……、どうだ、おれの奥の手がわかったか。ワハハハハ……。」
はげしい怪鳥の羽音に消されながら、二十面相の笑い声が、かすかに、ひびいてきました。
怪鳥の姿は、だんだん小さくなり、しばらくの間、黒い点のように見えていました。やがて、それも消えて、どこともしれず、とびさってしまったのです。
みんなは、ぼんやりと、空を見あげて、つっ立っていました。