Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かめんのきょうふおう

仮面の恐怖王/電人M

江戸川 乱歩

Leggi 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.590 caratteri · 308 schermate

Aozora Bunko

厚さ二十センチもあるコンクリートのかべが、金庫のとびらのように、向こうへグーッと、開いていくのです。その奥は、まっ暗闇の、トンネルでした。

明智探偵が、中村警部に、「こっちにも、奥の手がある。」と言ったのは、ここのことでした。このトンネルが、二十面相のかくれがに、つづいているのにちがいありません。

明智探偵は、さきほど、ガレージの床下にかくれたとき、この秘密戸を見つけたのですが、わざとだれにも言わないでおいて、すばしっこいポケット小僧に、その探検をさせることにしたのです。

ポケット小僧は、トンネルの中にはいりました。裏がわのスイッチを捜すのに、しばらく手まどりましたが、やがて、それを見つけると、また魔法の杖で押して、厚いかくし戸を、もとのとおりにしめました。

用心のために、懐中電灯を消したので、あたりは、しんの闇です。その闇の中を、小さな黒んぼが歩いて行くのですから、たとえ、二十面相の部下とすれちがっても、めったに気づかれることはないでしょう。

右手でトンネルのかべにさわりながら、奥へ、奥へと進んで行きました。恐ろしく、長いトンネルです。右に曲がり、左に曲がり、ときには階段をおりたり、上がったりして、どこまでもつづいているのです。