Classici giapponesi con furigana
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かめんのきょうふおう
仮面の恐怖王/電人M
江戸川 乱歩
Leggi 仮面の恐怖王/電人M (かめんのきょうふおう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.590 caratteri · 308 schermate
そして笑ったのです。あのきみのわるい三日月形の口で、ニヤニヤと笑ったのです。
二少年は、そこに立ちすくんだまま、身動きもできません。まっさおになって、あいての金色の顔を見つめているばかりです。
すると、みょうな、しわがれ声が聞こえてきました。黄金仮面が、ものをいったのです。
「ウフフフフ……、おい、きみたち、おれをつけてくるとは、なかなか、勇気があるねえ。だが、だめだよ。おれは人間じゃないんだからね。鳥のようにじゆうじざいに、空がとべるんだからね。きみたちにはどうすることもできないよ。ウフフフフ……。」
そういったかとおもうと、怪人は、クルッと、むこうをむいて、サーッとかけだしました。金色のマントを、うしろになびかせて、まるで魔物のような早さで走るのです。そして、あっとおもうまに、うすぐらい夕やみの中へ、姿を消してしまいました。
あいてが見えなくなると、二少年は、やっと正気をとりもどして、そのあとを追いました。すこしいくと、高さ三十メートルもあるような、大きなシイの木が立っていました。
見あげると、風もないのに、シイのこずえがユラユラと、ゆらいでいます。