Classici giapponesi con furigana
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Leggi 南国太平記 (なんごくたいへいき) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 493.291 caratteri · 991 schermate
斉彬は、微笑して
「亡びもせん。父も、よいお齢じゃで、その内に、お亡くなりになろう。それまでに、十人、二十人死んだとて、軽輩に、よい人物がうんといる」
「わが子を呪殺した人物でさえ、助けたいお身だから――成る程」
と、宗城は、頷いて
「では、身は、身として、別に考えることに致そう。一言、申しておくが、調所笑左の、密貿易の一件。あれが、伊勢殿の手に入っておる。これを持ち出して――」
「それはいかん」
「身は、仮令、当家が、半地になろうとも、お身を殺しとうない。百万石にも代えられん天下の材と思うから、交りを絶つのを覚悟の上にて、非常手段をとる。これも、閣老と御相談した。多少、減地はされるであろうが、斉興公が何んとしても、隠居届をなされぬ上は、これを持ち出して、詰め寄るより外にない」
「それは、困る」
「福岡も、南部も、御同意だ。お身は、いつも、天下のために、己は、生犠になってもいいと、申しておられるが、その尊い命を、見す見す縮められても、私事の孝のために、黙視しておられるのが、身の腑には、落ちん。わが子の命のことは、とにかく、多くの忠臣が、死罪となるのに、腕を拱いて、斉興公任せにしておるのも、判らん」