Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
たんどくこう
単独行
加藤 文太郎
Leggi 単独行 (たんどくこう) di 加藤 文太郎 (かとうぶんたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.799 caratteri · 222 schermate
そして「山」に迷っている私をさんざん責め立てたのです。けれどその頃の私はそれくらいの忠告で気のつくような浅い迷い方ではなかったので、その晩はまた子を思う親心に泣きながら甲津原への道を辷っていました。翌日はすばらしいよいお天気で、甲津原から西側の谷を上り切り、尾根伝いに金糞ヶ岳へ登頂することができました。頂上からは三角点一二七一や一〇五七を縦走して道の記入してある尾根を下り高山へ出ました。
つぎの日、私は会社へ「父が大変悪いそうですから見舞いに帰ろうと思います。休暇を少しもらえませんか」といってお願いに出た。ところが「君の父は山の中で病気をしているのではないかね」と上の人が皮肉をいうのです。実際そういわれても仕方がない。どうもない親を病気だといってまで山へ行くほどの不孝者ではないにしても、山へ行くときにはあっさり休暇を使いながら、父の病気見舞いには休暇をもらうことを惜しんでいた私なんだから。しかしなんといわれても見舞いに帰らねばならない。一人しかいない親なんだし、末子でわがままな私のことを一番心配している父なんだもの。
わが家へ帰ってみると、一時大変悪かった父もだいぶ恢復していたので大いに安心した。