Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あいこくしんわたしはこうおもう

和人は舟を食う

知里 真志保

Leggi 和人は舟を食う (あいこくしんわたしはこうおもう) di 知里 真志保 (ちりましほ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 70.567 caratteri · 144 schermate

Aozora Bunko

誰も白老で開業できない

最近はあちこちに分散し、氏の手許に残っているのは数少なくなったとか、本当のことであればこれ以上残念なことはない。その他、高橋氏自身の興味をそそることはというと、沿岸地方の農、漁業に関する知識である。氏は様々な業種を持つ患者を訪れることにより、つねに各層の人達と接し、とりかわされた会話の内容を整理、記憶して、脳中に格納する権威である。知識欲は少しも衰えず、今もたえず勉強を続けている。読書家であることともに、氏のすぐれた一面を語るものである。

誰も白老で開業できない

色あせたカーテンや、肘掛のすりきれたビロードの椅子、なんのかざり気もない診察室で、高橋氏は連日患者に接している。そうして今にもくちはてそうな家に住み、午後になると往診に不自由な足をひきずって歩いて行く。こんな単調な生活の中に、氏は精魂を傾けて、開拓者や一般の人達の治療に、打ちこんできたのである。渡島、上川、日高などの遠方からも、高橋氏でなければという患者が、ひきもきらずに出かけてくる。

昭和25年に、国民健康保険病院ができるまで、白老の町なかでは、高橋さん以外の医師を見つけだすことは不可能だった。