Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あいこくしんわたしはこうおもう

和人は舟を食う

知里 真志保

Leggi 和人は舟を食う (あいこくしんわたしはこうおもう) di 知里 真志保 (ちりましほ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 70.567 caratteri · 144 schermate

Aozora Bunko

今日にでも、突然ふってわいたように、病人でも出ようものなら病院行きも思うようにならないのである。高橋氏は、不平一つこぼすでもなく歩きまわった。部落の家で、生活に困った家があったりすると、氏は、米や調味料、ミカンまで届けて激励した。こういう数知れない高橋氏の篤行が今は、人柄という言葉の中で、おだやかに呼吸しているのである。

私は、氏の残された足跡をふり返り、その偉大さに驚くとともに、氏が白老一円にまかれたところの“善意の種子”が、いたるところで成長し、社会生活にとけこんでいるのを見て、改めて白老のシュバイツァー「高橋房次」の名を認識させられるのである。

幸いに、今度高橋氏のために功績顕彰会をもよおすとか、30数年間の間、ただひたすらに部落民の幸福を願い、開拓者、一般の人の別なく、愛情をふりそそいできた氏の心境は、いかばかりかと思うのである。

白老に住んでおられるということは、つまりは北海道の大地に、足をふまえて立っていることである。私は、北海道のためにも、高橋房次氏を誇りとし、長くその名をとどめたい。

〈『日本』第二巻第十二号 昭和34年12月〉