Classici giapponesi con furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Leggi 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.920 caratteri · 421 schermate
そして、わざと変装を明智に見やぶらせ、あのほの暗い部屋の中で、にせの手首をしばらせるためだったのです。そう考えると、スイッチのとっ手を引きちぎって、きゅうに電灯がつかぬ用心をしたわけも、よくわかってくるではありませんか。
刑事はそれをさとると、くやしいよりも何よりも、あまりのことにあいた口がふさがりませんでした。
いっぽう三人の刑事は、ふしぎなできごとに気をうばわれて、二秒か三秒のあいだ、ためらっていたものですから、いくらがんばってみても、きゅうに犯人に追いつくことはできません。つい十五、六メートル向こうに、白いワイシャツの背中をながめながら、そのへだたりが、なかなかちぢまらないのです。
これがにぎやかな町ならば、たちまち弥次馬があらわれて、犯人の逃げ道をふさいでくれるのでしょうが、このさびしい屋敷町では、いくらわめいたところで、なんのかいもありません。
三人は、ただ死にものぐるいに追っかけるほかはないのです。犯人が町かどをまがるたびに、姿を見うしないはしないかと、ビクビクしながら、息のつづくかぎり走りました。
そうして、三つほど町かどをまがりますと、そこは、両がわに高いコンクリート塀が百メートル以上もつづいている、ことさらにさびしい通りでしたが、刑事たちは、とうとうそこで、犯人を見うしなってしまいまし