Classici giapponesi con furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Leggi 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.920 caratteri · 421 schermate
鉄の指
ばかか、きちがいか、それとも、きちがいよりもっとおそろしいものか。
あとになって、その警官は、へんなことを考えました。
「フン、いかにもあれは時計のたばだったにちがいない。どうりで歯車の音が、ここまで聞こえてきたからな。小さな時計でも、あれだけ数がそろうと、歯車の音もばかにでっかくなるものだて。」
しかし、それははたして懐中時計の歯車の音だったのでしょうか。時計ならばカチカチと秒をきざむ音のほうが強いはずです。ところが、お巡りさんの聞いたのは、カチカチという音ではなくて、ギリギリという、巨人の歯ぎしりのようなぶきみな歯車の音でした。
鉄の指
それより少し前、銀座通りの白宝堂という有名な時計店に、おそろしい事件がおこっていました。
十時には店をしめ、ショーウインドウにも、そとから雨戸をはめ、主人も店員も床につきました。白宝堂は仮ぶしんなので、鉄のおろし戸はまだできず、戸じまりはみな木の雨戸だったのです。
その真夜中に、とつぜん、ショーウインドウのあたりで、バリバリ、ガチャンというおそろしい物音がしました。
店に寝ていた少年店員が、びっくりして飛びおき、ただ一つだけつけたままにしてある小さな電灯の光で、音のしたほうを見ますと、ショーウインドウの中に、何か青い長いものが、ゴソゴソとうごめいていたのです。